湯瓶(ゆびん)
今日は湯瓶、いわゆる湯沸かしポットのご紹介です。湯瓶ゆびん は私がお稽古に通っていた煎茶道二條流での呼び方で、他の流派ではボーフラ(保宇夫良)、湯灌(とうかん)などの呼び方があります。湯を沸かすための(主に)素焼きの道具で、火にかけて使います。
ボーフラという変わった名前は江戸時代に舶来ものを好んだ煎茶人がポルトガル語風に名付けたものだそうです。
ご覧の通り、湯瓶には持ち手が上に付いた「上手」と持ち手が横に付いた「横手」があります。横手は後の急須の原型となります。
普段お茶を淹れるときはまず使わないお道具ではあるのですが、私の日本茶教室「松濤」は釜や湯瓶の中でお湯がしゅんしゅん沸いている様子を表した言葉でもあり、その音がまた魅力的でもあるのでご紹介してみました。
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