香り緑茶 花ここち と 柳丸 青梅せんべい

暑さが一気に押し寄せてきたせいか、すっきりしたお茶が飲みたいなあと
ストックをがさごそと探していたら静岡県牧之原の「香り緑茶 花ここち」を見つけました。

茶葉を摘み取った後、一定の温度と湿度を保ちながら攪拌と静置を数回繰り返す作業は「萎凋」と呼ばれ、
これによって生まれる「花や果実のような」香りを「萎凋香」といいます。
「萎凋」は華やかな香りが特徴的な中国茶や紅茶では欠かせない工程ですが、
この技術は現在でも経験や感覚に頼る面が大きく、安定的な大量生産が難しいのだそう。

ところが2年ほど前から静岡県の茶業研究センターが開発した機械による萎凋技術を煎茶に用いて、
各地で「香り緑茶」と名付けられたお茶が製造されるようになりました。
そのうちのひとつが今日の一煎「花ここち」です。
実際に淹れてみると、味わいや色に日本茶特有のさわやかな渋みがありながら花のようなあでやかな香りが漂っているのが感じられます。
以前から「静7132」や「そうふう」など香りが特徴的な品種茶はありますが、
これから「香り緑茶」を目にする機会がより一層、増えてくるかもしれません😋
お菓子は東京都青梅市の銘菓「青梅せんべい」。
昔、平将門がここに立ち寄った際、梅の枝を地に刺して「我が望み叶うなら根づくべし、その暁には必ず一寺建立奉るべし」
と誓ったところ立派な梅の木が根付いたため、後に実際に寺院が建立されたそうです(現在の金剛寺)。
また、不思議なことにこの梅は熟することなくいつまでも青いままだったため
この地を「青梅」と呼ぶようになったという伝説が残っているのだそう。

青梅せんべいは100年近い歴史があり、現在市内数軒のお菓子屋さんで作られているようですが、
今日は「柳丸(りゅうまる)」のもの。
厚みのあるしっかりとした歯応えのたまごせんべいで、油脂感は強くないので食べやすく懐かしい素朴なおいしさです。

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