長崎のお茶といえば彼杵が有名ですが、今日の一煎は彼杵の奥ふかく
「日本の棚田百選」に選ばれるほどの美しい景色をもつ「鬼木(おにぎ)」地区のお茶です。
長崎ならではの蒸し製玉緑茶。
一番茶のうちでもごく若い芽を使っているとのことで
ひよひよのかわいらしい茶葉がぐるりとまるまっています。
二煎目以降は美しい緑色。
水出しにもしてみましたがとても柔らかい口当たりで、こちらも美味しかった!
蒸し製玉緑茶、生産量が非常に少ないにもかかわらず近年人気が高まっているというのにも納得です
😊
お菓子は素朴な郷土菓子「ボーロ」。
もとはポルトガルから伝わった佐賀県に伝わる南蛮菓子ですが
九州全域でもお土産として作られているようで、今日のは福岡県クロボー製菓のものです。
「ボーロ」と聞くと「たまごボーロ」「エイセイボーロ」などといった片栗粉やたまご、牛乳などを小さく丸めてオーブンで焼いた赤ちゃんのおやつにもよく使われるものを連想することが多いかもしれません。
一方で九州の「ボーロ」はポルトガル語で円形のお菓子全般を表す言葉から来ていると考えられています。
九州の「ボーロ」のルーツを探ろうと色々調べてみたところポルトガル菓子にはピンとくるものが見つからなかったものの、
スペインのセビーリャ近くの街ウトレラの名物Mostachones de Utrera(モスタチョネス・デ・ウトレラ。モスタチョン)を発見。
現在ではクリームを挟んだりといったアレンジも加えられているらしいのですが、材料といい形状といいボーロにとてもよく似ています。
一般的には「カステラ」のルーツとして紹介されていることが多い「モスタチョン」、
「ボーロ」との間に直接的なつながりがあるのかどうかまでは分かりませんが
遠い異国の地で偶然幼なじみに出会う!みたいな感情が込み上げてみたりなどしました😆
カステラの老舗福砂屋のサイト「カステラ文化館」。
モスタチョンが載っています!
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