お茶の旅〜冬の宇治②

(前回の続きです)
宇治橋まで戻り、今度は住宅街を進みます。
七名園のひとつ「奥の山茶園」を擁する「堀井七茗園」さんが次の目的地です。

堀井七茗園は宇治を代表する茶商さんの一つで、私が日本茶を勉強はじめた当時から伺ってみたいと念願していた憧れのお店です。

そこでお店番をされていた1人の女性。成里乃さんです。まさかお会いできるとは!成里乃さんは堀井七茗園の娘さん。「奥の山茶園」で生まれた品種に彼女の名が付けられていることもあり、私のような一般のお茶ファンにも知られています。

お茶をご馳走になりながら少しお話しをさせていただけて、緊張と嬉しさで挙動不審です😆
京都の方が淹れてくださったお茶をいただく‥というのはよく考えてみると滅多にないことかもしれず(関東在住の私にとっては)、そのさりげなく美しい所作とお茶のまろやかな旨みに改めて感じ入りました

抹茶「成里乃」と童仙坊の煎茶を購入し、いよいよ「奥の山茶園」へ。
(写真上:茶園に至る坂道から宇治駅方面を望む)

成里乃さんに教えていただいた道を行き、急な坂道を登り‥住宅街に出て忽然と現れる茶園を発見!(茶畑は私有地かと思われますので写真は控えます)

これがあの宇治七茗園のひとつ「奥の山茶園」!!宇治のお茶の歴史を彩る一片と向き合い、大興奮です👀地元の方にとっては普段の生活に密着した風景なのですよね。素晴らしいです。
奥の山茶園を後にして時計はすでに午後3時を過ぎていたのですが、最後にもう一ヶ所寄りたいところがありました。「宇治川太閤堤跡」と「茶づな」です。
写真右手が京阪の宇治駅。左手に宇治川が流れています。中央には茶畑や製茶場が広がり、豊臣秀吉により整備された堤防(太閤堤)が保存されています。一番奥にある黒い三角の屋根が「茶づな」。宇治茶博物館をはじめ、石臼での抹茶挽きなど色々なお茶体験などもできるとのこと。

資料館の展示はそれほど大きくはないけれど洗練されていて、きれいで見やすい。
お土産屋さんがもう少し充実していたらもっと嬉しかったかも?書籍資料や宇治のお茶がずらりと並んでいたら大量に買い込んでしまいそうです😆

さて、「茶づな」の閉館時間も迫りそろそろ京都に戻る時間です。スマホの万歩計をみるとなんと20km近く歩いていました。

(次回へ続く)

日本茶教室 松濤

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