2020.08.26 02:00静岡県の「こどもお茶小事典」静岡では3年に一度、春と秋に「世界お茶まつり」が開催されます。シンポジウムや展示会、茶畑ツアーや茶席などが目白押しのとても1日で回りきれないくらいの大規模なもので静岡県はもとより世界中のお茶文化がたのしめるお茶好きにはたまらないイベントです。直近は去年の秋で、それはもうめちゃめちゃ楽しかったのですがその時購入したのが「こどもお茶小事典」。全編に登場する「竹千代くん」がかわいい(表紙一番上)静岡県が県内の小中学校や図書館に配布しているらしいのですが、「これがこども向け?」と初めて見たとき目が点になりました👀茶の歴史から育てかた、製茶法や鑑定方法(!)流通、文化までかなり詳しく網羅しています。全ページカラーで子供にも読みやすくなっていますが、大人でも非常...
2020.08.24 02:00動画「天竜の煎茶と安倍川もち」 アップしました今日の一煎は静岡県天竜の煎茶です。浜松市を流れる天竜川の上流の山間地は上質な煎茶の産地として知られています。さわやかな渋みの中にもしっかり甘みとコクが感じられ、その力強さを「男性的」「昔ながらのお茶の味がする」と評する人も。天竜のキリッとした個性を活かすため、少し高めの湯温で淹れてみました。お菓子は静岡つながりで安倍川もちを。ボリューム感のある餅菓子と、骨太なお茶の組み合わせは「そうそう、これだよね!」と思わず膝を打ちたくなるもの。江戸時代、東海道を旅したあまたの人々も安倍川のほとりでこんなふうに疲れを癒したのかもしれません。今月の【動画つき・オンラインレッスン】のテーマは「静岡のお茶」です。この動画天竜以外にも、本山、川根、清水など土地の個性が際立つ...
2020.08.19 02:00京田辺 ごこう と とらや 初瀬の錦今日の一煎は、京都・京田辺の玉露「ごこう」。立秋を迎え、こっくりとした玉露が似合う季節に‥って、いやいやいや!まだ過酷な暑さのピークは続くとのことなので、本当に気をつけて過ごしましょう‥。京田辺市は国内有数の高品質な玉露の産地。京都のお茶というとどうしても宇治がその筆頭になりがちなのですが「京田辺玉露」の知名度をより高めるべく市を挙げてさまざまなプロモーションを行っているようです。お菓子はとらやの「初瀬の錦」。立秋を迎え、鮮やかな紅葉の季節が‥って、いやいやいや!(しつこい)菓銘は長谷寺の紅葉で有名な現在の奈良県桜井市初瀬に由来するもので楓を象ったしっとり輝くような美しい琥珀色の琥珀羹(!)に白餡をしのばせた生菓子。色付けに使ったと思われるクチナシの風...
2020.08.15 02:009月オンラインレッスン受付開始です9月対面レッスンのご案内は恐れ入りますがもう少々お待ちください。本日は9月オンラインレッスンの受付開始のご案内です😊9月のテーマは 「煎茶 産地を知る〜静岡」お茶の生産量第1位の静岡県、言わずと知れた日本一の茶どころの歴史や産地ごとの特色についてお話しします。 長い歴史の中で培われたお茶文化の豊かさを知れば知るほど好奇心が掻き立てられる静岡のお茶文化の入門編です。試飲は県内産地別で4〜5種類ご用意。進化し続ける「静岡茶」を体験してみましょう!【ポイント解説動画URL(10〜15分程度)】【資料(A4 4枚程度)】【茶葉サンプル(4~5種類程度)】の3点をセットにして、ご自宅の郵便受けに届く「ゆうパケット」にて郵送いたします。日本茶にまつわる月替わりの...
2020.08.12 02:00香り緑茶 花ここち と 柳丸 青梅せんべい暑さが一気に押し寄せてきたせいか、すっきりしたお茶が飲みたいなあとストックをがさごそと探していたら静岡県牧之原の「香り緑茶 花ここち」を見つけました。茶葉を摘み取った後、一定の温度と湿度を保ちながら攪拌と静置を数回繰り返す作業は「萎凋」と呼ばれ、これによって生まれる「花や果実のような」香りを「萎凋香」といいます。「萎凋」は華やかな香りが特徴的な中国茶や紅茶では欠かせない工程ですが、この技術は現在でも経験や感覚に頼る面が大きく、安定的な大量生産が難しいのだそう。ところが2年ほど前から静岡県の茶業研究センターが開発した機械による萎凋技術を煎茶に用いて、各地で「香り緑茶」と名付けられたお茶が製造されるようになりました。そのうちのひとつが今日の一煎「花ここち」...
2020.08.04 02:00長崎県 心茶 鬼木みどり と クロボー製菓 黒糖丸ぼうろ 長崎のお茶といえば彼杵が有名ですが、今日の一煎は彼杵の奥ふかく「日本の棚田百選」に選ばれるほどの美しい景色をもつ「鬼木(おにぎ)」地区のお茶です。 長崎ならではの蒸し製玉緑茶。 一番茶のうちでもごく若い芽を使っているとのことでひよひよのかわいらしい茶葉がぐるりとまるまっています。 二煎目以降は美しい緑色。 水出しにもしてみましたがとても柔らかい口当たりで、こちらも美味しかった! 蒸し製玉緑茶、生産量が非常に少ないにもかかわらず近年人気が高まっているというのにも納得です 😊