2022.01.31 02:00静岡県 藁科・深蒸し茶 と 福井県 亀寿堂・けんけら今日の一煎は、静岡県藁科の深蒸し茶。深蒸しといっても甘み旨みだけでなくシャキッとした渋みもある、芯の通ったお茶らしいお茶!というように感じます。お菓子は福井県亀寿堂の「けんけら」。少し不思議な名前のこのお菓子、名前の由来はこのお菓子を作った健径羅(けんけいら)という僧の名を付けた説、大野藩主がこの菓子を作った家臣を「賢家来(けんけら)」と呼び褒めた説、剣でなければ切れないほど硬いお菓子だったため「剣切羅(けんけら)」といった説‥などなど様々ですが、福井の人々に古くから親しまれているお菓子であることは間違いありません🤔短冊を捻ったような形が珍しく、目を引きます。高知県の「ケンピ」のようにカチカチに硬いのかと思いきや、カリカリしつつも口溶け良く、大豆と胡...
2022.01.28 02:00静岡県・奥藁科 煎茶と 長野県・開運堂 真味糖 生今日の一煎は、静岡県 奥藁科(わらしな)の煎茶。静岡市の北、安倍川流域を中心に生産されるお茶は「本山茶」ブランドとして知られ、藁科川周辺の地域もこれに含まれます。一口に「本山茶」といっても地域によって、また生産者さんによっても異なる個性豊かなお茶が作られているのですが、今日の奥藁科は、力強くしっかりとした味わいの煎茶。お菓子は、長野県松本市・開運堂の「真味糖 生」。喫茶の習慣を好む松本の人々に愛されてきた開運堂を代表する「真味糖」は、砂糖とメレンゲ、胡桃を主な材料とする干菓子。全国的にもよく知られている銘菓ですね。「真味糖 生」は乾燥させずにしっとりと水分を含んだ文字通りの「生」。お茶席用として用意されるお菓子なのだそうで、幽玄なたたずまいはまさにそう...
2022.01.24 02:00佐賀県・つゆひかり と 平次煎餅本店・平次煎餅ショコラ今日の一煎は、佐賀県の「つゆひかり」。中蒸し、とのことですが、この濃厚な甘み旨みは深蒸しに近いかもと感じるほど。お菓子は、三重県の平次煎餅本店「平次煎餅ショコラ」。あくどいやり方でお金儲けをすることを意味する「阿漕」の由来にもなった「阿漕の平次」の笠をモチーフにした銘菓「平次煎餅」にチョコレートを染み込ませたもの。ミルクチョコレートと、ホワイトチョコレートの2種類があります。たまご煎餅にチョコレートが染みて、ポクポクとした食感。美味しい!けどなんとなく食べたことがあるような、ないような‥と思ったら‥🤔思い出した!あなたは‥あの‥有名なタケノコのお菓子では😆?!
2022.01.21 02:00静岡県・藁科 煎茶 と 横浜長者町・しげた 翁飴今日の一煎は、静岡県藁科のお茶。小島茶店の本山茶です。昨年の暮れ、「そふと研究室」さまの「本山茶を知る」オンラインツアーにアーカイブ視聴にて参加し、本山茶のいわれや産地別の飲み比べを体験しました。ゲストは静岡で三代続く老舗・小島茶店の小島康平さん。「お茶のプロ」から話を伺うことができる貴重な機会を満喫させていただきました。坂野さまをはじめとするそふと研究室のみなさまと、ゲストの方々とのあいだの空気感がまたいいのですよね〜☺️いつもそふと研究室さまのオンラインツアーの後には「次は必ずリアルで‥!」という思いが強まります☺️お菓子は、横浜長者町「しげた」の「翁飴」。溶かした寒天に水飴を加えて固め、冷やしたのちに切り分けてみじん粉などをまぶして乾燥させたこの...
2022.01.17 02:00金木犀釜炒り と 長野県・開運堂 ピジュトリー今日の一煎は、煎茶堂東京の「金木犀ティー」。「べにふうき」の釜炒り茶を金木犀とブレンドしたものだそうです。紅茶向け品種の「べにふうき」、しかも釜炒りのせいかグラッシーさはほとんど感じられない一方、金木犀の香りとはよく馴染んでいて、ハチミツを思わせる甘やかな香りと黄金色の水色がとてもいい感じ。お菓子は、長野県松本市・開運堂「ピジュトリー」。マカダミアナッツにチョコレートをかけた小粒のお菓子。まん丸ではない、少しとろりとした形が味わい深く、流行のショコラティエがつくる「ショコラ」とはまた違う魅力に溢れています。甘すぎないチョコレートと食べやすい大きさのおかげか、ついつい何度も手が伸びてしまいました😋「開運堂」とゆかりの深い染織家・柚木沙弥郎デザインのパッ...
2022.01.14 02:00ゆずシャーベットとサンルージュのみぞれ茶今日の一煎は、ゆずシャーベットとサンルージュのみぞれ茶。「サンルージュ」は日本茶の品種のひとつ。ポリフェノールの一種であるアントシアニンを多く含み、レモンなど酸性のものを加えると明るいピンク色に変化する不思議な日本茶です。今日のみぞれ茶は、冷たい「サンルージュ」をゆずシャーベットにそそぐだけ😊シャーベットが溶けるにしたがって、徐々にお茶の色が変化していきます。スプーンですくっていただくのでも溶けかけたところをカクテルやみぞれ酒のようにいただくのもおすすめです。ほの暗い赤紫色から、明るい撫子色へ。時間と共に変化していく色合いが美しい、さっぱりとした甘さが嬉しいデザートです。
2022.01.10 02:00静岡県・ゆめするが と とらや 朝の窓今日の一煎は、前回に続いて静岡県の「ゆめするが」。お菓子はとらやの「朝の窓」。「あしたのまど」と読むそうです。差し込んだ朝の光が刻一刻と部屋の中に溢れてくるようなその希望に満ちた静けさがシンプルに、力強く伝わってきます。そのモダンな意匠に、見た瞬間一目惚れしました。私はとらやの琥珀羮の大ファンで(味も美しさも)、このお菓子にも使われているクチナシで色付けされた明るく輝く黄色の琥珀羮には特にグッとくるものを感じます😊羊羹ともよく馴染む食感の良さが、一口、また一口と重なります。
2022.01.07 02:00静岡県・ゆめするが と 金沢・常和屋 福梅今日の一煎は、静岡県「ゆめするが」。まろやかで温和な、ひたすら優しい味わいと風味に癒されます。お菓子は、石川県金沢市 常和屋の「福梅」。「福梅」は金沢市周辺に伝わるお正月の縁起菓子。前田家の家紋である「梅」をモチーフにした最中で、市内の和菓子屋さんはもちろんのこと各所で売られるお正月の風物詩なのだとか。「福梅」はいくつかの和菓子屋さんのものをいただいことがありますが、今年ははじめての「常和屋」さんのものを。砂糖衣がうっすら積もった雪のようで、詩的です。
2022.01.03 02:00熟成本山茶の大福茶 と とらや 虎猛ぶ2022年はじめの一煎は、熟成本山茶で淹れた大福茶。定番の結び昆布と梅でおめでたい一服を。梅の酸っぱさが年末年始の暴飲暴食で疲れた胃にしみわたる‥😆お菓子は、とらやの薯蕷饅頭「虎猛ぶ(とらたけぶ)」。おまんじゅうを割る時の指がギュッと入っていくほどコシのある生地は真っ白つやつやで美しく、雄々しい菓銘ではありますが、同時にどことなくユーモラスな虎と竹の焼印も可愛らしい!この組み合わせを年明けにいただいたら、間違いなく良き一年になりそうですね😊
2022.01.01 02:002022年 あけましておめでとうございます謹 賀 新 年 2022年を迎えましたね!本年が皆様にとって良い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。今年も楽しいお茶時間を過ごせますよう努めてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。はまだあや